Ubuntu・フレーバーのアップグレード


このページで扱っている「アップグレード」とは、バージョンを更新する作業の事です。

パッケージの更新は触れていません。

通常 半年 または 2 年 毎にアップグレード作業を行う必要があります。


アップグレードの注意

特に次のアップグレードでは特に注意を要します。

これらの項目に関係なく、大事なデータなどはバックアップを行った上でアップグレードを行う事をおすすめします。

 

14.04 LTS→16.04 LTS

アップグレードに失敗するバグ報告がありましたが、16.04.1 で改善されています。
しかし、大きなパッケージ変更となるため、予めバックアップを取る事をおすすめします。

 

14.04 LTS は日本語環境では ibus-anthy でしたが、16.04 LTS では fcitx-mozc に変更されています。

fcitx を用いていなかった状態でアップグレードを行った場合、日本語入力に問題が発生する事があります。

遭遇した場合は 日本語化 で記載している作業を行って下さい。

 

Kubuntu は 15.04 より Plamsma 5 へ更新されました。14.04 LTS→16.04 LTS でも変更があります。

14.04 LTS の KDE 4 設定はリセットされるところがあります。

 

16.04 LTS→16.10〜18.04LTS

下の変更により、特に年数が経過している環境では動作が重くなる可能性があります。
Ubuntu Desktop Image 以外は元々 GTK2 動作から GTK3 または Qt5 への更新を行います。

  • Ubuntu Desktop Image・Ubuntu Kylin は Unity 8 (Qt5 動作) に更新予定です。
    Ubuntu Desktop Image 16.10 でプレビューセッションとして含まれます。
  • Xubuntu・Ubuntu Studio (Xfce) は順次 GTK3 動作に更新されています。
  • Lubuntu は LXQt (Qt5 動作) に変更する予定です。現在パッケージなどを調整中です。
  • Ubuntu MATE は 16.10 より MATE 1.16 採用で完全な GTK3 動作となりました。

32 ビット CPU の環境は 16.04 LTS の維持を強く推奨します。

16.10 以降へ更新してしまった後、16.04 LTS へ戻すためには再インストールとなります。


メリットとデメリット

最新版 (16.10)

比較的ハードが新しい環境では

最新版のアップグレードを行うのが良いでしょう。

 

メリット

  • 新しいバージョンのパッケージを使用できる
  • 新規格・新仕様に早く触れることができる

デメリット

  • 半年に一度アップグレードをしなければいけない
  • 環境によってアップグレード後に問題が生じる
  • 操作性などの変化が発生する事がある

LTS 版 (16.04 LTS)

ビジネス用途やサーバ用途で用いている場合は
安定重視で LTS 版のまま使用するのがおすすめです。

 

メリット

  • アップグレードによる作業時間・リスクを軽減できる
  • 変化が生じ難い環境で使用でき、操作を慣らせる
  • パッケージはセキュリティ等の最小限で更新される

メデリット

  • 最新版が進行してくると、違いが大きくなる
  • 最大5年まででパッケージの更新が止まってしまう


アップグレードの設定

16.04 LTS の場合「ソフトウェアとアップデート」を起動します。端末からは software-properties-gtk です。

アップデート タグにある「Ubuntuの新バージョンの通知」の選択によって、アップグレードの動作が変わってきます。

この設定は開発版でも影響を受けます。LTS 版へアップグレードした場合、LTS 版に更新されています。

 

最新版 (半年おきに更新)

すべての新バージョン」を選択しておきます。

その後ソフトウェア更新案内のタイミングで
最新版へのアップグレード表示が行われます。


LTS 版 (2年おきに更新)

長期サポート(LTS)版」だと LTS 版のみの案内となり、
18.04 LTS リリース後までは案内されない状態となります。
なし」は案内されません。完全に 16.04 LTS 維持です。


Kubuntu の場合

Update Manager(Muon Update Manager)」から 詳細 - Advanced - Configure Software Sources を選択、

または ターミナル(Konsole) から kdesudo software-properties-kde とします。

Update タグにある「Show new distribution releases」によって、アップグレードの動作が変わってきます。

 

Kubuntu は 15.04 から Plasma 5 に変更されたため、

KDE 4 を使用している 14.04 LTS では表示が変化していますが、手順は一緒です。

 

最新版 (半年おきに更新)

Normal releases」を選択する事で、
最新版が案内されます。

LTS 版 (2年おきに更新)

Long term support releases only」で LTS 版のみ案内、
Never」または「なし」で現在のバージョンを維持となります。


ターミナル(CLI)での動作

この設定は /etc/update-manager/release-upgrades にあり、これをテキストエディタで編集して項目を変更できます。

  • Prompt=normal - 最新版への更新を対象にします。
  • Prompt=lts - LTS 版への更新を対象にします。
  • Prompt=never - 更新せずに現在のバージョンを維持します。

アップグレードの手順

下記は Ubuntu Desktop Image 16.04 LTS→16.10 のアップグレード手順ですが、

他のフレーバー・異なるバージョンでも表示や手順はほぼ同じです。
環境によっては機種固有の確認メッセージが表示される事もあります。(グラフィックなど)

 

簡単にアップグレードを行う事ができるのですが、
環境によっては最悪アップグレード後起動しなくなる恐れもあります

特によく使用している環境でデータも存在する状態の場合は、
必ずアップグレードの前にバックアップを行ってから実行を行って下さい。

アップグレードの前に .iso から試用で起動し、正常に起動するか確認を行っておくのも手です。

 

1-1.起動して間もなく、上のメッセージが表示されます。
「今すぐアップグレードする」で進めます。

1-2.「ソフトウェアの更新」を手動実行した場合はこの表示。
「アップグレード」で進めます。



2.リリースノートが表示されます。

英語表示ですが、Web に日本語もあります。

3.多くの場合、この画面で進行する状態となります。

このまま少し待ちます。



4.少しすると上記の表示になります。
「アップグレードを開始」を選びます。

5.新バージョンのダウンロードがはじまります。
このまましばらくお待ち下さい。



6.インストール・クリーンアップ。詳細も確認できます。
もうしばらく時間を要しますので、お待ち下さい。

 

7.再起動メッセージでアップグレードは終了です。

再起動を行って下さい。

 


budgie-remix (Ubuntu Budgie 非公式版)

budgie-remix 16.04 LTS から 16.10 へ更新する場合は次の手順で行って下さい。

 

How do I upgrade to budgie-remix 16.10 ? | budgie-remix

 

16.10→17.04 は公式フレーバー化に伴い、PPA 使用から Ubuntu 公式パッケージへの移行が発生します。

そのため特別な手順を要する可能性があります。最悪再インストールを要するかもしれません。


バックアップ

アップグレードにより、起動できなくなる恐れがあります。

またはハードディスクの破損などもあるかもしれません。

大事なデータはバックアップを行いたいですね。

 

Ubuntu Desktop Image および Ubuntu GNOME には
バックアップ機能が標準で備わっています。

システム設定設定 から バックアップ として、

(または backup で検索しても出てきます)

データのバックアップ場所、保存先などを設定し、

定期的にバックアップを行う事ができます。

保存先は USB 接続のハードディスクも可能です。

アプリの名称は Déjà Dup(Deja Dup)で、

他のフレーバーでもインストールして使用できます。

 

Ubuntu ソフトウェアセンター等からは
他にもいくつかのバックアップソフトが入っています。

目的に応じたバックアップソフトを導入し、

使用してみて下さい。


開発版へのアップグレード

開発版は動作が不安定な場合があり、最悪環境によっては正常に使用できなくなる場合があります。

一方で正式版公開直前からアップグレードしてしまうなど、便利な点もあります。

 

この手順を行ってもリリースないと表示される場合は「アップグレードの更新」の手順を確認して下さい。
LTS 版を使用している場合は対象が LTS 版に設定されている場合があります。

 

アップデートマネージャー

Kubuntu はアップデートマネージャーが異なるため

この方法は使用できません。

do-release-upgrade を使用して下さい。

 

ターミナルから次を実行します。

 

update-manager -d

 

現在のバージョンでパッケージが更新された後、

開発版が存在している場合は
アップグレードの選択肢が表示されます。

do-release-upgrade

この手順は Kubuntu からの更新や、

ターミナルなど、CLI でのアップグレードも可能です。

 

ターミナルから次を実行します。

 

sudo do-release-upgrade -d

 

CUI でアップグレードが進行していきますが、

アップデートマネージャーと手順はほぼ一緒です。