Ubuntu・フレーバーに関する Q&A


Ubuntu とフレーバーに関する Q&A をまとめています。


Ubuntu はなんと読むのですか? どんな意味ですか?

Ubuntu は「ウブントゥ」と読みます。

他のフレーバーは Kubuntu=「クブントゥ」、Xubuntu=「ズブントゥ」、Lubuntu=「ルブントゥ」、

Ubuntu GNOME=「ウブントゥ グノーム」または「ウブントゥ ノーム」、

Ubuntu MATE=「ウブントゥ マテ」(「ウブントゥ メイト」ではありません)、

Ununtu Budgie=「ウブントゥ バッジー」、Ubuntu Kylin=「ウブントゥ キリン」、Ubuntu Studio=「ウブントゥ スタジオ」です。

 

Ubuntu はアフリカのズールー語で、

英語に翻訳すると「humaneness」、直訳すると「他者への思いやり」を意味します。

umuntu ngumuntu ngabantu = a person is a person through other persons

Ubuntu は Canonical の支援を受けて開発を行っていますが、

Canonical の設立者は南アフリカ生まれの マーク・シャトルワース です。


Ubuntu は日本語が使えますか?

はい。14.04 から Ubuntu・フレーバー(派生ディストリビューション)はほとんどの環境で日本語が完全に使えます。

日本語表示は以前から可能になっていましたが、14.04 から IBus+Anthy で日本語入力も可能になりました。

最近は Fcitx+Mozc も普及してきています。15.10 より全フレーバー Fcitx+Mozc に変更となりました。

ただし Ubuntu GNOME は IBus を採用しています。budgie-remix は現在含まれません。

 

一部 IBus を採用していないフレーバーがあります。
これは一部の言語で IBus が入った状態で一部の言語に問題が発生しているため、採用を控えています。

15.10 の Fcitx 採用と共にこの問題は解消され、15.10 以降は全フレーバーで日本語環境がすぐに使えています。

 

これらの詳細は 日本語化 でまとめてあります。


Ubuntu Japanese Team の日本語化を行う必要はないのですか?

実際に利用を行ってお分かりいただけると思いますが、

現在配布されている Ubuntu フレーバーはインストール直後で日本語がほぼ使える状況になっています。

最悪でも日本語入力のインストールなどを行うだけで使用できる状態になっています。

そのため、わざわざ Ubuntu Japanese Team のリボジトリを追加し、パッケージを追加する必要もなくなっています。

その多くはすでに適用済みのパッケージであるはずです。


このような配布を行っているのは、以前 Ubuntu が日本語で使えるようになるまでの作業工程が多く、

それを行わずに素早く日本語化できるようにレボジトリでの提供と

それを実施した 日本語 Remix を配布した長い歴史の経緯があり、それを現在も継続されています。


Ubuntu は以前から fcitx-mozc を採用していたのではないですか?

いいえ。以前から fcitx-mozc が入っている Ubuntu は Ubuntu Japanese Team 配布の Ubuntu 日本語 Remix や

他所で非公式で配布された Ubuntu であったはずです。

本サイトではこれらの紹介・サポートを対象外としている事にご注意下さい。


ubuntu.com 配布の Ubuntu Desktop(Desktop Image 版)や公式フレーバーは 15.04 まで ibus-anthy となっていました。

Xubuntu・Ubuntu MATE は IBus が一部言語で問題を発生させる不都合の対策で IBus インストールを避けていました。

15.10 からはこれらを含む全てのフレーバーで fcitx-mozc が採用されるようになっています。


Ubuntu のバージョン表記は 年.月 なのですか?

初公開の 4.10 が 2004年10月 公開で、それ以降バージョン表記は (年下2桁).(月) になっています。

基本 4 月と 10 月の半年毎に公開されているのですが、一度 6.06 LTE で 6 月リリースがあります。


LTS 版とそうでないのは何が違うのですか?

2年に一度公開されている LTS 版はサポート期間がフレーバーによって 5 年または 3 年になっていて、
そのバージョンのまま使用してもセキュリティ等のパッケージ更新を得る事ができます。
特にサーバやビジネス利用などの安定度の高い環境を要求される場合は LTS 版がおすすめです。

非公式派生ディストリビューションは LTS 版ベースで公開する事が多くなってきました。

なお、Ubuntu 12.04 LTE から 5 年固定になっていますが、Ubuntu 10.04 LTE 以前のデスクトップは 3 年でした。

 

LTS 版でないバージョンは基本半年の一度の公開です。

更新はアップデートマネージャーから容易に更新する事ができますが、

環境によってはアップデートで動作に問題が発生する事があるかもしれません。

 

ただし、上記が適用されているのは 13.04 からで、12.10 以前は期限が異なっていました。


最近の開発状況でいうと、特に安定したバージョンとして LTS 版を提供し、

それ以外のバージョンでは次の LTS 版に向けてアプリを変更し予め数バージョン試行してみる傾向があります。


LTS 版と最新版、どちらをインストールすれば良いのですか?

通常分からない場合は LTS 版を推奨します。現状では 16.04 LTS となります。
2 年おきにリリースされ、次は 18.04 LTS です。

(パッケージを更新したポイントリリースはその間何度か存在します)

 

最近最新版は LTS 版に備えて実験的に変更・実装する動きがあります。初心者にはおすすめできない場合があります。


Windows XP が入っていたパソコンにインストールできますか?

Ubuntu フレーバーの中では Lubuntu がメモリやディスク容量の使用量が小さいため、特に人気があります。

Lubuntu 16.04 LTS の 32 ビット版が有力、他に Xubuntu・Ubuntu MATE も候補になります。

Lubuntu 16.04 LTS で起動できない場合は、下の項目をお読み下さい。

 

なお Lubuntu では「経験上、10年以上の古いコンピュータはふさわしくありません」と公開しています。

Windows Vista のリリースが 2006 年で、Windows XP の終期が Lubuntu でギリギリラインとなりまます。
Lubuntu は後に LXQt への移行が検討されていて、軽量志向ではなくなる可能性がある事にご注意下さい。

 

今後のリリースで 64 ビットのみのサポートとなる可能性があるため、

バージョン更新して使用できる場合でも 32 ビットマシンでは 16.04 LTS で維持をお薦めします。

または 14.04 LTS にして下さい。


16.10 からデスクトップの変更がある、という事ですが?

ほとんどのフレーバーは 16.10 以降変更が発生します。これは 18.04 LTS へ向けての変更となります。

今のところ変更予定がないのは Ubuntu GNOME のみです。

 

Ubuntu Desktop Image・Ubuntu Kylin (移行開始)

Unity 8 への変更がはじまっています。16.10 では Unity 8 プレビューセッションが含まれています。

従来の Unity は GTK3 ですが、Unity 8 は Qt5 です。これはモバイルとの開発共通化が背景にあるようです。

 

同じ Ubuntu デスクトップを使用している Ubuntu Kylin も影響を受けます。

 

Kubuntu (15.04 移行済み)

Kubuntu 15.04 より KDE Plasma 5 へ変更されました。LTS 版は Kubuntu 16.04 LTS で KDE Plasma 5 適用となります。

 

Xubuntu・Ubuntu Studio (順次移行中)

Xfce は GTK2 ですが、順次 GTK3 での動作に切り替えています。

 

Lubuntu (移行作業中)

GTK2 を用いた LXDE が採用されていましたが、Qt5 を用いた LXQt へ移行します。

 

Ubuntu MATE (16.10 移行済み)

MATE は GNOME2 からの派生だったため GTK2 を用いていましたが、順次 GTK3 での動作に切り替えていました。

Ubuntu MATE 16.10 で採用されている MATE 1.16 で GTK3 への移行が完了しています。

 

GTK2 からの移行が発生しているのは、背景として GTK2 の提供停止(代わって GTK4 の開発へ移行)があるようです。

Windows Vista 以降の 3D 対応(Windows Aero フル対応に一致する)機種は

GPU を用いた線画を行うため、CPU 負荷が減って動作が軽くなるのですが、

非対応機種(特に WIndows XP 機種)は重くなる可能性があります。ただし MATE は線画方法の選択が可能です。


Ubuntu Desktop Image ってなんですか?

現在は Unity をデスクトップ環境として採用している Ubuntu です。
いわゆるみなさんがよく知っているであろう
右画像がデスクトップの Ubuntu の事を

「Ubuntu Desktop Image」(または「Ubuntu Desktop」)
と本サイトで表記しています。

 

現在 Ubuntu は Cloud・Server・Phone など、
複数の展開が行われるようになりました。

そのため、従来からの Ubuntu は
「Ubuntu Desktop Image」や「Ubuntu Desktop」と
区別して表記されます。

これは Ubuntu の公式サイト ubuntu.com で使われている表記です。

 

Download Ubuntu Desktop | Download | Ubuntu



以前の Ubuntu みたいな表示で使いたいのですが……

おすすめは Ubuntu MATE です。MATE は初期の Ubuntu で採用されていた GNOME 2 の派生デスクトップ環境です。

GNOME 2 と同等のレイアウトになります。アプリ名は変化していますが、それは当時の Ubuntu が再来したものです。

初期状態は MATE カラーに合わせたテーマデザインになっていますが、テーマを変更して、Ubuntu 風にできます。


スペックが良い環境(3D が動作する)であれば、Ubuntu GNOME を GNOME クラシックモードで使用する方法もあります。

GNOME クラシックは GNOME 2 に近いレイアウトで GNOME Shell で実現させたモードです。


インストールしてみましたが、起動できません

12.10 以降、32 ビット版は PAE 機能を搭載する CPU が必須となりました。

起動オプション forcepae を付けると起動できる場合がありますが、これも一部の CPU に限られます。

( forcepae は PAE の機能を有していながら確認できない CPU で有効なオプションです)

これに対応していない CPU では 12.04 LTS を使うしかありません。

 

SiS 製ビデオカードの多くは、最新版の Ubuntu・フレーバーで起動に失敗する事が分かっています。 

最新版で動作したい場合はこちらを参照して下さい。

 

SiS ビデオカードの機種で Ubuntu 最新版が動きはじめた。| ふうせん Fu-sen.


apt などの更新で「ハッシュサムが適合しません 」と出ます

apt など、パッケージの更新で「〜の取得に失敗しました ハッシュサムが適合しません」と表示される場合があります。

これはサーバのパッケージの更新が中途半端になっている状態で apt で取得を行っていて、

最近は普通に使っていても生じる事があります。

 

そのまま apt の更新が可能な場合が進めて構いません。問題がある場合は時間をおいて再度試して下さい。

改善しない場合は ソフトウェアとアップデート より ダウンロード元 のサーバを変更すると改善する場合があります。

アップグレード作業で発生する場合は 設定 より ソフトウェアとアップデート に入り、サーバを変更して再度試して下さい。

 

新しいバージョン、開発版になるほど、パッケージの更新が激しくなるため、この問題に遭遇しやすいです。


Ubuntu は Debian からの派生だと聞きましたが……

はい。Ubuntu は Debian GNU/Linux から派生したディストリビューションです。

(Debian には他に Debian GNU/kFreeBSD などもあるので、あえてこのように明記しています)

その影響でパッケージ管理は Debian と同じ .deb が採用されています。

Debian と交互にパッケージの更新が行われる事も少なくないです。


Ubuntu で派生している Debian リポジトリはどこかですか?

Debian とは完全に分離してリポジトリサーバを独自に設置・運用しています。

Debian とリボジトリやバージョン管理が異なるため、派生元の Debian リボジトリは具体的に表記する事ができません。

 

おおよそ Debian stable より同じか新しく、testing より古い(安定している)バージョンになりますが、

バージョン番号だけだと Debian stable よりも古いバージョンになっている事があります。

(Chromium などは先行してパッチ対応しているためにバージョンアップしない場合があります)

次期バージョンの開発版がおおよそ testing〜unstable という感じになります。

(Debian は testing が次期バージョンの開発版です)

 

Ubuntu と Debian で交互にパッケージ適用されている事が多いですが、Ubuntu 独自の適用もあります。


ログイン前の起動画面がテキスト表示になります。終了時は正常です。

Ubuntu・フレーバーが起動時の解像度を正常に認識できない場合はテキスト表示になります。
最近の Ubuntu・フレーバーでは起動がはやく、この起動画面表示は数秒しか表示されないのですが、

それでもロゴ表示したい場合は下記の手段を試して下さい。(ブートローダー GRUB の操作になるので、ご注意下さい)


管理者権限で /etc/default/grub を開き、(sudo gedit /etc/defaut/grub など)

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT の行に video=vesafb vga=0x318 を追加します。

 

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash video=vesafb vga=0x318"

 

0x318 の値は解像度と色数で変更します。

色数\解像度 1024×768 1280×1024 1280×800 1366×768 1680×1050 1920×1080 1920×1200
65536 色 0x317 0x31A 0x321 0x324 0x327 0x32A 0x32D
16777216 色 0x318 0x31B 0x322 0x325 0x328 0x32B 0x32E


この後 sudo update-grub を実行し、GRUB を更新します。これで再起動すると表示するようになるでしょう。

この手順は VirtualBox でも可能で、VirtualBox でもロゴ表示の起動画面を見る事ができるようになります。


複数のデスクトップ環境を試したいのですが、パッケージ追加ではいけないのですか?

Ubuntu・フレーバー では特にメイン利用している環境で

デスクトップ環境のパッケージをインストールしないで下さい。

追加すると現在使用しているデスクトップ環境を破損させます。

 

デスクトップ環境別にフレーバーとして構築しているため、
フレーバーをパッケージ追加すると共通する部分が破損します。
最悪まともに使えなくなり、再インストールを要する状態となりますので、行わないで下さい。

 

フレーバー別にパーティションを切って別途インストールするのがおすすめです。

フレーバーとして存在してなかった別デスクトップ環境を構築する場合でも、別パーティションとします。

もちろん VirtualBox などの仮想環境で構築しても構いません。別途独立していれば良いです。

 

なお、Ubuntu 派生元の Debian GNU/Linux では、

パッケージ追加によるデスクトップ追加を行っても問題ありません。


Ubuntu の商標について、詳細を知りたいのですが……

このサイトでは URL に Canonical の商標である ubuntu を含めていたため、

Canonical が公開している「知的所有権方針」で Canonical の許可が必要な状況となっていました。

 

Intellectual property rights policy | Canonical

 

そのため、Canonical に連絡を行い、正式に許可を得て商標の使用を行っています。

「知的所有権方針」の日本語解説や交渉経緯などは運営者ブログで公開しています。

 

Ubuntu のサイトを作成して引っかかった事。| ふうせん Fu-sen.

 

なお、Canonical とのやりとりは英語です。許可を得られる場合、フォーム(契約書)の署名が必要になります。


Ubuntu ロゴの使用も問題ないのですか?

Ubuntu の正規サイトでない事を明記する等の「知的所有権方針」と
Ubuntu ロゴポリシーを守る事で個々の Web サイトやブログでロゴを使用する事ができます。

これらを把握した上で、ヘッダ部に採用を行いました。
 

Intellectual property rights policy | Canonical
Ubuntu Logo | Ubuntu Design

 

「Ubuntu となかまたち」でのロゴ使用は、「となかまたち」部分を
「Creating brand extensions」の内容にあわせています。

 

なお、「Ubuntu」と表記している部分は「商標ロゴ」ではなく

「Ubuntu フォントを用いた文字」なので、Ubuntu ロゴポリシーを厳守する必要はないと判断しています。
それが分かるように「U」をあえて大文字表記にしています。