Ubuntu・フレーバーに関する Q&A


Ubuntu とフレーバーに関する Q&A をまとめています。


Ubuntu はなんと読むのですか? どんな意味ですか?

Ubuntu は「ウブントゥ」と読みます。他の Ubuntu フレーバーは次のとおりです。

  • Kubuntu =「クブントゥ」
  • Xubuntu =「ズブントゥ」
  • Lubuntu =「ルブントゥ」
  • Ubuntu GNOME =「ウブントゥ グノーム」または「ウブントゥ ノーム」
  • Ubuntu MATE =「ウブントゥ マテ」 ※ 「〜メイト」ではありません。マテ茶のマテからきています。
  • Ubuntu Budgie =「ウブントゥ バッジー」
  • Ubuntu Kylin =「ウブントゥ キリン」
  • Ubuntu Studio =「ウブントゥ スタジオ」

Ubuntu はアフリカのズールー語で、

英語に翻訳すると「humaneness」、直訳すると「他者への思いやり」を意味します。

 

umuntu ngumuntu ngabantu = a person is a person through other persons

 

Ubuntu は Canonical の支援を受けて開発を行っています。

Canonical の設立者は南アフリカ生まれの マーク・シャトルワース です。


Ubuntu フレーバー って何ですか?

Ubuntu flavours は Canonical が公認した Ubuntu プロジェクトが公開しているディストリビューションです。

日本語では「Ubuntu (公式)フレーバー」となります。具体的に次のページで紹介されているのが公式フレーバーです。

 

Ubuntu flavours | Ubuntu - 公式サイト内の Ubuntu フレーバー一覧

UbuntuFlavors | Ubuntu Wiki

 

Ubuntu Desktop Image 等の「別形態」という認識でよろしいかと思います。

 

なお、Ubuntu から修正されて配布されているけど、Ubuntu との関係が直接ないディストリビューションは

Ubuntu などの商標を使用する事ができないため、異なる名前を使用する必要があります。

その場合は「flavour(s)」を付けて表記しません。「Ubuntu (非公式)派生」などと日本語では表記されます。

 

また Ubuntu の商標を許可を得て利用しているけど、公式な Ubuntu プロジェクトとしての配布でない場合は

「Ubuntu 〜〜〜 Remix」と「Remix」を追加するルールがあります。

 

DRAFT Ubuntu Trademark Policy | Ubuntu Wiki - 商標ポシリーの草案。Remix に関しての記載があります。

 

つまり、「Ubuntu」の商標を使用していても「Remix」も付加している場合は非公式配布です。

それは正式には公式フレーバーに含まれません。

例えば公式フレーバーになる前に使用されます。Ubuntu MATE の非公式版は「Ubuntu MATE Remix」で配布されていました。


Ubuntu は日本語が使えますか?

はい。14.04 から Ubuntu・フレーバー(派生ディストリビューション)はほとんどの環境で日本語が完全に使えます。

日本語表示は以前から可能になっていましたが、14.04 から IBus+Anthy で日本語入力も可能になりました。

最近は Fcitx+Mozc も普及してきています。15.10 より全フレーバー Fcitx+Mozc に変更となりました。

ただし Ubuntu GNOME は IBus を採用しています。Ubuntu Budgie は公式フレーバー化と共に現在調整中です。

 

一部 IBus を採用していないフレーバーがあります。
これは一部の言語で IBus が入った状態で一部の言語に問題が発生しているため、採用を控えています。

15.10 の Fcitx 採用と共にこの問題は解消され、15.10 以降は全フレーバーで日本語環境がすぐに使えています。

 

これらの詳細は 日本語化 でまとめてあります。


Ubuntu は以前から fcitx-mozc を採用していたのではないですか?

いいえ。Ubuntu プロジェクト配布の Ubuntu Desktop Image や公式フレーバーは 15.04 まで ibus-anthy となっていました。

Xubuntu・Ubuntu MATE は IBus が一部言語で問題を発生させる不都合の対策で IBus インストールを避けていました。

15.10 からはこれらを含む全てのフレーバーで fcitx-mozc が採用されるようになっています。

16.04 LTS でパッケージの依存関係なども改善されていて、言語サポートでも Fcitx を使用するようにインストールされます。


Ubuntu のバージョン表記は 年.月 なのですか?

初公開の 4.10 が 2004年10月 公開で、それ以降バージョン表記は (年下2桁).(月) になっています。

基本 4 月と 10 月の半年毎に公開されているのですが、一度 6.06 LTS で 6 月に公開した事があります。


LTS 版とそうでないのは何が違うのですか?

2年に一度公開されている LTS 版はサポート期間がフレーバーによって 5 年または 3 年になっていて、
そのバージョンのまま使用してもセキュリティ等のパッケージ更新を得る事ができます。
特にサーバやビジネス利用などの安定度の高い環境を要求される場合は LTS 版がおすすめです。

非公式派生ディストリビューションは LTS 版ベースで公開する事が多くなってきました。

なお、Ubuntu 12.04 LTS から 5 年固定になっていますが、Ubuntu 10.04 LTS 以前のデスクトップは 3 年でした。

 

LTS 版でないバージョンは基本半年の一度の公開です。

更新はアップデートマネージャーから容易に更新する事ができますが、

環境によってはアップデートで動作に問題が発生する事があるかもしれません。

 

ただし、上記が適用されているのは 13.04 からで、12.10 以前は期限が異なっていました。

 

最近の開発状況でいうと、特に安定したバージョンとして LTS 版を提供し、

それ以外のバージョンでは次の LTS 版に向けてアプリを変更し予め数バージョン試行してみる傾向があります。


LTS 版と最新版、どちらをインストールすれば良いのですか?

通常分からない場合は LTS 版を推奨します。現状では 16.04 LTS となります。
2 年おきにリリースされ、次は 18.04 LTS です。

(パッケージを更新したポイントリリースはその間何度か存在します)

 

最近最新版は LTS 版に備えて実験的に変更・実装する動きがあります。初心者にはおすすめできない場合があります。


Windows XP が入っていたパソコンにインストールできますか?

Ubuntu フレーバーの中では Lubuntu がメモリやディスク容量の使用量が小さいため、特に人気があります。

Lubuntu 16.04 LTS の 32 ビット版が有力、他に Xubuntu・Ubuntu MATE も候補になります。

Lubuntu 16.04 LTS で起動できない場合は、下の項目をお読み下さい。

 

なお Lubuntu では「経験上、10年以上の古いコンピュータはふさわしくありません」と公開しています。

Windows Vista のリリースが 2006 年で、Windows XP の終期が Lubuntu でギリギリラインとなりまます。
Lubuntu は後に LXQt への移行が検討されていて、軽量志向ではなくなる可能性がある事にご注意下さい。

 

今後のリリースで 64 ビットのみのサポートとなる可能性があるため、

バージョン更新して使用できる場合でも 32 ビットマシンでは 16.04 LTS で維持をお薦めします。


16.10 からデスクトップの変更がある、という事ですが?

ほとんどのフレーバーは 16.10 以降変更が発生します。これは 18.04 LTS へ向けての変更となります。

今のところ変更予定がないのは Ubuntu GNOME のみです。

 

Ubuntu Desktop Image・Ubuntu Kylin (移行開始)

Unity 8 への変更がはじまっています。16.10 では Unity 8 プレビューセッションが含まれています。

従来の Unity は GTK3 ですが、Unity 8 は Qt5 です。これはモバイルとの開発共通化が背景にあるようです。

 

同じ Ubuntu デスクトップを使用している Ubuntu Kylin も影響を受けます。

 

Kubuntu (15.04 移行済み)

Kubuntu 15.04 より KDE Plasma 5 へ変更されました。LTS 版は Kubuntu 16.04 LTS で KDE Plasma 5 適用となります。

 

Xubuntu・Ubuntu Studio (順次移行中)

Xfce は GTK2 ですが、順次 GTK3 での動作に切り替えています。

 

Lubuntu (移行作業中)

GTK2 を用いた LXDE が採用されていましたが、Qt5 を用いた LXQt へ移行します。

 

Ubuntu MATE (16.10 移行済み)

MATE は GNOME2 からの派生だったため GTK2 を用いていましたが、順次 GTK3 での動作に切り替えていました。

Ubuntu MATE 16.10 で採用されている MATE 1.16 で GTK3 への移行が完了しています。

 

GTK2 からの移行が発生しているのは、背景として GTK2 の提供停止(代わって GTK4 の開発へ移行)があるようです。

Windows Vista 以降の 3D 対応(Windows Aero フル対応に一致する)機種は

GPU を用いた線画を行うため、CPU 負荷が減って動作が軽くなるのですが、

非対応機種(特に WIndows XP 機種)は重くなる可能性があります。ただし MATE は線画方法の選択が可能です。


Ubuntu Desktop Image ってなんですか?

現在は Unity をデスクトップ環境として採用している Ubuntu です。
いわゆるみなさんがよく知っているであろう
右画像がデスクトップの Ubuntu の事を

「Ubuntu Desktop Image」(または「Ubuntu Desktop」)
と本サイトで表記しています。

 

現在 Ubuntu は Cloud・Server・Phone など、
複数の展開が行われるようになりました。

そのため、従来からの Ubuntu は
「Ubuntu Desktop Image」や「Ubuntu Desktop」と
区別して表記されます。

これは Ubuntu の公式サイト ubuntu.com や

公式コミュニティで使われている表記です。

 

Download Ubuntu Desktop | Download | Ubuntu



以前の Ubuntu みたいな表示で使いたいのですが……

おすすめは Ubuntu MATE です。(右画像)
MATE は初期の Ubuntu で採用された
GNOME 2 を派生したデスクトップ環境です。

初期状態では GNOME 2 と同等のレイアウトになります。
アプリ名は変化していますが、それは当時の Ubuntu が再来したものです。

初期状態は MATE カラーに合わせたテーマデザインになっていますが、
テーマを変更して、Ubuntu 風にできます。

 

スペックが良い環境(3D が動作する)であれば、
Ubuntu GNOME を GNOME クラシックモードで使用する方法もあります。

GNOME クラシックは GNOME 2 に近いレイアウトで
GNOME Shell で実現させたモードです。


インストールしてみましたが、起動できません

12.10 以降、32 ビット版は PAE 機能を搭載する CPU が必須となりました。

起動オプション forcepae を付けると起動できる場合がありますが、これも一部の CPU に限られます。

( forcepae は PAE の機能を有していながら確認できない CPU で有効なオプションです)

これに対応していない CPU では 12.04 LTS を使うしかありません。

 

SiS 製ビデオカードの多くは、最新版の Ubuntu・フレーバーで起動に失敗する事が分かっています。 

最新版で動作したい場合はこちらを参照して下さい。

 

SiS ビデオカードの機種で Ubuntu 最新版が動きはじめた。| ふうせん Fu-sen.

 

他にも一部のビデオカード・ビデオチップでは問題がある場合があります。個別に対策を要する場合があります。

 

Core Duo など初期の Intel Mac にインストールした場合は 32 ビットが (U)EFI に対応していないため、起動できません。

Core 2 Duo などの 64 ビット CPU でも 32 ビットの (U)EFI を採用している場合があります。 

macOS (Mac OS X) が使用できる場合はそちらから rEFInd をインストールして下さい。

 

その他メモ/rEFInd | Linux を入れよう 


apt などの更新で「ハッシュサムが適合しません 」と出ます

apt など、パッケージの更新で「〜の取得に失敗しました ハッシュサムが適合しません」と表示される場合があります。

これはサーバのパッケージの更新が中途半端になっている状態で apt で取得を行っていて、

最近は普通に使っていても生じる事があります。

 

そのまま apt の更新が可能な場合が進めて構いません。問題がある場合は時間をおいて再度試して下さい。

改善しない場合は ソフトウェアとアップデート より ダウンロード元 のサーバを変更すると改善する場合があります。

アップグレード作業で発生する場合は 設定 より ソフトウェアとアップデート に入り、サーバを変更して再度試して下さい。

 

新しいバージョンや開発版になるほど、パッケージの更新が激しくなるため、この問題に遭遇しやすいです。


Ubuntu は Debian からの派生だと聞きましたが……

はい。Ubuntu は Debian GNU/Linux から派生したディストリビューションです。

(Debian には他に Debian GNU/kFreeBSD などもあるので、あえてこのように明記しています)

その影響でパッケージ管理は Debian と同じ .deb が採用されています。

Debian と交互にパッケージの更新が行われる事も少なくないです。


Ubuntu で派生している Debian リポジトリはどこからですか?

Debian とは完全に分離してリポジトリサーバを独自に設置・運用しています。

Debian とリボジトリやバージョン管理が異なるため、派生元の Debian リボジトリは具体的に表記する事ができません。

 

おおよそ Debian stable より同じか新しく、testing より古い(安定している)バージョンになりますが、

バージョン番号だけだと Debian stable よりも古いバージョンになっている事があります。

(Chromium などは先行してパッチ対応しているためにバージョンアップしない場合があります)

次期バージョンの開発版がおおよそ testing〜unstable という感じになります。

(Debian は testing が次期バージョンの開発版です)

 

Ubuntu と Debian で交互にパッケージ適用されている事が多いですが、
フレーバー固有の影響もあり Ubuntu 独自に適用される事もあります。


複数のデスクトップ環境を試したいのですが、パッケージ追加ではいけないのですか?

Ubuntu・フレーバー では特にメイン利用している環境でデスクトップ環境のパッケージをインストールする事をおすすめしません。

追加すると現在使用しているデスクトップ環境を破損させます。 

デスクトップ環境別にフレーバーとして構築しているため、フレーバーをパッケージ追加すると共通する部分が破損します。
最悪まともに使えなくなり、再インストールを要する状態となりますので、初心者は行わないで下さい。 

フレーバー別にパーティションを切って別途インストールするのがおすすめです。

フレーバーとして存在してなかった別デスクトップ環境を構築する場合でも、別パーティションとします。

 

もちろん VirtualBox などの仮想環境で構築しても構いません。別途独立していれば良いです。

 

経験者向けに話すと、ベースとしている GTK・Qt によってテーマなどで共通使用されるためにこれが発生します。
16.04 LTS 以降での状況は次のとおりです。

  • GTK2 - 現在 GTK3 または Qt5 のデスクトップへ移行中
     Xubuntu(Xfce)、Lubuntu(LXDE)、Ubuntu MATE 〜16.04 LTS(MATE)
  • GTK3 -
     Ubuntu Desktop Image(Unity 7)、Xubuntu(Xfce)、Ubuntu GNOME(GNOME Shell)、
     Ubuntu MATE 16.10〜(MATE)、Ubuntu Budgie(Budgie)
  • Qt5 - Kubuntu 以外は今後採用される予定のデスクトップ
     Ubuntu Desktop Image(Unity 8)、Kubuntu(KDE Plasma 5)、Lubuntu(LXQt)、Ubuntu Budgie(Budgie)

※ Xubuntu(Xfce) は順次 GTK2 から GTK3 へ移行させていて、現在部分によって GTK2 と GTK3 が混在しています。

 

なお、Ubuntu 派生元の Debian GNU/Linux では、

パッケージ追加によるデスクトップ追加を行っても問題ありません。


Ubuntu の商標について、詳細を知りたいのですが……

このサイトでは URL に Canonical の商標である ubuntu を含めていたため、

Canonical が公開している「知的所有権方針」で Canonical の許可が必要な状況となっていました。

 

Intellectual property rights policy | Canonical

 

そのため、Canonical に連絡を行い、正式に許可を得て商標の使用を行っています。

「知的所有権方針」の日本語解説や交渉経緯などは運営者ブログで公開しています。

 

Ubuntu のサイトを作成して引っかかった事。| ふうせん Fu-sen.

 

なお、Canonical とのやりとりは英語です。許可を得られる場合、フォーム(契約書)の署名が必要になります。


Ubuntu ロゴの使用も問題ないのですか?

Ubuntu の正規サイトでない事を明記する等の「知的所有権方針」と
Ubuntu ロゴポリシーを守る事で個々の Web サイトやブログでロゴを使用する事ができます。

これらを把握した上で、ヘッダ部に採用を行いました。
 

Intellectual property rights policy | Canonical
Ubuntu Logo | Ubuntu Design

 

「Ubuntu となかまたち」でのロゴ使用は、「となかまたち」部分を
「Creating brand extensions」の内容にあわせています。

 

なお、「Ubuntu」と表記している部分は「商標ロゴ」ではなく

「Ubuntu フォントを用いた文字」なので、Ubuntu ロゴポリシーを厳守する必要はないと判断しています。
それが分かるように「U」をあえて大文字表記にしています。